アルジャジーラ、1/24の記事
21日投票されたセルビア議会選挙で、極右民族派のセルビア急進党が第1党となったことについて、EUの外相は22日、民主主義勢力が同国を指導するよう求めた。しかし、その一方で同国のEU加盟を今後も支持する方針を決めた。同党は単独で過半数を獲得できず、EU早期加盟を掲げる、親欧米路線の民主党などが、民主勢力中心の連立政権樹立に向けた動きを開始したが困難が予想される。この選挙の結果を受けて、コソボの独立問題に一層影を落とすと見られている。
<セルビアとコソボ問題>
旧ユーゴスラビアから1991~92年、スロベニアやクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニアが独立。セルビアとモンテネグロは92年、ユーゴ連邦を樹立した。98~99年のコソボ紛争後は国連がコソボ自治州を暫定統治。ユーゴ連邦は2003年、緩やかな国家連合に形態を変え、06年にモンテネグロが独立した。
セルビアでは、民主党など3党を含むほとんどの政党がコソボ独立に反対している。こうした中、国連事務総長特使は2月上旬にも独立問題に関する報告書を出す予定で、英紙タイムズによれば、コソボ独立を明確に勧告しないまでも国連の議席付与、防衛・外交の独立を提言する見通しだ。
ロシアのプーチン大統領は21日、露国内の少数民族への影響を恐れ、コソボ独立に反対する考えを表明。しかし、EUおよび主要国首脳会議の議長国を務めるドイツのメルケル首相は独立支持の姿勢を鮮明にするなど、セルビアに圧力をかけ始めている。
7年以上のコソボ独立問題も、国連の最終報告書の提出の見通しを受け、決着かと思われるのですが、今回の選挙の結果や、安保理事国のロシアの反対表明で、どうなっていくのか注目していきたいところです。報告書の提出後は、
(1)3月にも国連安保理がコソボ問題を審議
(2)安保理が新たな決議を採択
(3)コソボが独立を宣言し、欧米諸国が承認
というのが大筋のシナリオらしいです。
セルビアでは「安保理でセルビアの友好国ロシアや、台湾問題を抱える中国が拒否権を行使することに期待する」との声もあるとか。
ユーゴスラビア→新ユーゴスラビア→セルビア・モンテネグロ→セルビア→コソボ独立で、どんどん国土・影響力が縮小・低下していっているセルビアは、 現状では、EU加盟はまだ先の話でしょうか。
コソボの問題も、長年に渡り蓄積され、今も完全には解決しておらず、そもそもセルビア人がコソボから追い出されているのも民族浄化なのでは・・・?と疑問です。
まずは、この選挙を受けて、セルビアの人々の暮らしが改善されていけばと願います。そして、EUは東欧を見捨てることなく、対話を続けていくことが大切だと思います。